丹生川上神社（中社）

1. 丹生川上神社（中社）の歴史と由緒

丹生川上神社（中社）は、1300年以上の歴史を持つ神社で、天武天皇が白鳳4年（675年）に創祀したとされています。

当初は雨乞い・止雨の神社として、朝廷から厚い信仰を受け、「延喜式」にも名神大社として記されています。

その後、応仁の乱の頃までに多くの奉幣祈願が行われましたが、戦国時代には所在地が不明となり、明治時代に再発見されて現在に至ります。

2. 雨を司る神社としての丹生川上神社の神秘

丹生川上神社（中社）は、特に雨を司る神として知られています。

古代から農業にとって欠かせない雨を祈るため、祈雨・止雨の祈願が数多く行われてきました。

特に天平宝字7年（763年）には、旱魃の際に朝廷が黒馬を奉り、雨乞いの祈願を行った記録が残っています。

3. 五穀豊穣を祈る—丹生川上神社のご利益

丹生川上神社は、五穀豊穣を祈る神社としても有名です。

水の神である罔象女神（みづはのめのかみ）を主祭神として祀り、安定した水源と豊かな収穫を願う参拝者が多く訪れます。

また、神域内には「叶えの大杉」と呼ばれる樹齢1000年の御神木があり、この木に願いを込めるとご神威を授かると言われています。

4. 水の浄化と守護—丹生川上神社の神聖な役割

水に関連する神聖な役割を持つ丹生川上神社では、境内の「東の瀧（龍神の瀧）」で心身の浄化を祈願することができます。

龍玉をこの瀧に投げ入れることで、龍神が穢れを取り去り、運気を開いてくれると信じられています。

また、御神水も汲むことができ、訪れる人々に癒しを与えています。

5. 商売繁盛と健康長寿を願う参拝者の声

丹生川上神社には、商売繁盛や健康長寿を願う参拝者も多く訪れます。

特に、「夫婦杉」として知られる相生の杉は、夫婦円満や長寿の象徴とされ、多くの夫婦が参拝に訪れています。

この杉に触れ、願いを込めることで、そのご利益を受けると信じられています。

6. 丹生川上神社で縁結びと交通安全を祈願しよう

丹生川上神社は、縁結びや交通安全を祈願する場所としても親しまれています。

歴史的にも、神武天皇が戦勝を祈願した地であり、吉野離宮址としても知られるこの神社では、縁結びの神としても知られる罔象女神が祀られ、参拝者に多くのご利益を授けています。

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